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親子で応援している東京ヤクルトスワローズの試合内容、編成等について自由気儘に書いています。

東京ヤクルト 敵を知り己を知れば百戦危うからず(広島 野手編)

こんにちは。

前回に続き「敵を知り己を知れば百戦危うからずシリーズ」で、今回は広島・野手編です。(広島・投手編はこちら

 

■捕手

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昨シーズンは石原が73試合、會澤が70試合でスタメンマスクをかぶり、正捕手争いが混沌としています。打撃成績、盗塁阻止率を見ると會澤のほうが優っていますが、シーズン終盤のCS争いをしている間はほぼ石原がスタメンで出場しており、首脳陣の評価では石原がやや先行しているようです。今シーズンはどちらがメインになるかは分かりませんが、既に石原は36歳ですので、この2~3年の間に會澤が正捕手の座に就くのが既定路線。二人の間に9歳の年齢差もあることもあり過度なライバル意識を刺激せず、意外とスムーズに世代交代が進みそうです。

 

内野手

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チームで顔であったものの近年は出場が限られていた東出・栗原、FAにより西武に移籍した木村、思ったような成績を残せなかったグスマンが抜け、代わりに中日からルナが加わりました。

 

サードの守備に不安が残るものの、NPB通算打率.316をマークしているルナの加入は大きな戦力となりそうです。ここにプリンス堂林がどこまで食い込んでこれるか。右打者の年齢構成を見て頂ければ分かりますが、35歳オーバーが大半で、数年後の構成を考えると彼の台頭は本当に、本当に必要なんですけどね。

 

ショートはほぼ全試合でスタメンを張った田中で決まり。一昨年よりは打率を落としたものの、ショートで.274、8本塁打の数字は立派。一層の飛躍が期待されます。

 

セカンドも守備の達人・菊池で決まりでしょう。2014年は打率.325で首位打者争いまでしたましたが、昨年は.254まで急降下したのはマイナス点。守備が上手いだけの選手になるのか、守備も打撃もイケてる選手になれるのか、分岐点に立っていると言えるでしょう。

 

ファーストはエルドレッド、もしくは新井。丸と並びチーム最多の19本塁打を放ったエルドレッド、チーム最高打率を残した新井ともにスタメンからは外したくありません。エルドレッドの登録は内野手になっていますが、去年のようにレフトで起用することも出来ますので、二人の調子、また外野陣の打撃成績によって流動的になりそうです。

新井の2000本安打が残り29本と迫っているので、開幕当初はファースト・新井で行くのではないかと思います。

 

こうやって見ると広島の内野陣はそれなりの面子が揃っていて、大きな穴はありませんね。

 

■外野陣

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昨シーズンは大きく成績を落としたとはいえ、チーム最多タイの19本塁打を打った、丸のセンターは決まりでしょう。ただ打率が.310から.249へ落ちたとともに、三振数が95個から143個へと1.5倍まで急増し粗が目立つようになっています。元々ホームラン打者でないのですから、コンパクトな打撃を心がけ、常時3割を打てる打者を目指したほうが彼には合っていると思います。本塁打は15本前後でも、30盗塁されたほうが相手チームとしては嫌でしょう。

 

丸が長打力を削る分、それを補うのが新外国人選手プライディ。アッパー軌道で出てくるバットに当たれば、ライトスタンドへ一直線でしょう。昔のランスを思い出します。ツボにはまれば長打連発、はまらなければ低打率で二軍行きといったタイプに見受けられます。高不調の波が大きそうなのはエルドレッドと同じなので、どちらかをレフトで使い、空いた外国人枠を投手に回したほうがバランスは良さそうです。

 

ライトは混戦です。筆頭は昨年97試合に出場した鈴木誠也。高卒の四年目の選手で、徐々に力をつけてきています。元々肩が強く、打撃が安定してくればレギュラーに最も近い存在です。それに続くのが強打の松山、守備力高い二年目の野間。個人的に松山の打撃力には魅力を感じているので、常時出場させ、20本以上の本塁打を期待したい所。もし20本塁打を打てれば、外国人選手を外野から外し、松山-丸-鈴木と日本人トリオで外野を固めることも可能になります。

もう一人最後に頑張って欲しいのはベテラン廣瀬。新井が阪神に移籍、栗原は怪我で離脱、菊・丸がまだ出てこなかった頃、チームを支えていたは彼です。昨シーズンは一度も出番がなく、今シーズンが最後になる可能性が高いでしょう。引退前にぜひ一度、お立ち台に立つ活躍を見せて欲しいと思います。

 

■まとめ

解説者の中では前田が抜けた分評価が低いですが、CSは十分に狙える戦力はあると思います。野手陣は駒揃いで、特にセンターラインにはいい選手が揃っている。外国人選手がコンスタントに活躍すれば、それなりの得点力が期待できそう。

やや長期的な視点で見た場合、長打を打てる若手選手がいないので(特に右打者)、外国人選手頼みから脱却する為に、若手の育成、ドラフトでの獲得が望まれます。

投手は前田が抜けたものの先発陣はある程度計算できそう。問題は救援陣。質量共に不足しており、一岡、今村の踏ん張り、若手の台頭が無いと、昨年以上に接戦で苦戦すると思われる。(昨シーズンの一点差負け数はリーグ最多)

CS出場は十分に狙えるが、優勝を目指すとなると外国人選手のフル稼働が求められる選手層だと思います。

 

昨シーズンのチーム打率、チーム防御率共に決して悪くなかったが、その割にチーム成績は伸びなかった。緒方監督への批判が増しているのも、そんな所から生まれているのでしょう。今期は初監督を務めるチームも多いので、昨年の悔しい経験を元に先輩の意地を見せられれるかも注目点です。

 

ヤクルトは広島戦で最も多くの盗塁を決めました。表ローテション投手は強力なので、脚を絡めた攻撃で球数を増やし、弱点である二番手投手以降を早めに引っ張り出す事が出来るかが勝敗につながりそうです。

 

次回は中日にスポットを当てます。

ではまた。