東京ヤクルトを応援するブログ+α

親子で応援している東京ヤクルトスワローズの試合内容、編成等について自由気儘に書いています。

東京ヤクルト 野生に戻ったピラニア

こんばんは。

 

肉食のピラニアに餌を与え続けていると、同じ水槽に金魚を入れても見向きもしなくなります。しかし、その水槽に野生のピラニアを入れ、金魚をハンティングしている姿を見せると「あっ、俺ってこうやって狩りができるんだ」と本能が読み戻り狩りを始めると言います。

 

この話が本当なのかどうかは別として、今日のヤクルトは王者ソフトバンクと対戦し、「昨年はこの(強い)ソフトバンクと日本一をかけて戦ったんだ。自分達とて負けてられない」とファイティングスピリットが戻ったかのような戦いぶりでした。

 

まず真中監督がやれることは何でもやってやるという姿勢が見えるスタメンを組みます。畠山が離脱し空いていたファーストに本来捕手の西田を起用します。先日の試合であと50cmで本塁打になるタイムリーを放っていますが、その好調さをかった起用です。

いつにも増して酷い新垣劇場で幕を開けますが、早速この起用が当たり、西田があと僅かでフェンスオーバーとなるセンターへタイムリー。同じ捕手の中村も触発され連続タイムリーで同点。続くチャンスで2回なのにもかかわらず新垣に代えて飯原を代打に。安打にはなりませんが遊ゴロの間に三塁ランナーが生還し逆転。新垣の出来が酷すぎたのもありますが、それでもこの浅い回で先発投手にピンチヒッターを出したのは良い意味で驚きでした。今日の試合にかける本気度がひしひしと伝わってきましたよ。

 

先発から救援に回っている成瀬が新垣の後を継ぎますが、これが予想外の好投。4回1/3をソフトバンク打線相手に2失点は合格点です。最後に吉村に一発を打たれたのは余分でしたけどね。

 

6回からの攻防は本当に見所満載でした。山田の超ファインプレーから流れを掴んだヤクルトは、安打と相手のミスが重なり一死満塁のチャンスを作ります。ここで打席に立つのは代打の切り札、今浪。ライナー性の当たりがライト城所の所へ。コリジョンルールがあるのでちょっとでも送球がずれればセーフになる所、ドンピシャのストライクを投げ込みランナーを刺します。ちなみにアウトになったランナーは山田。山田でアウトならしょうがないですね。

 

よく外野からノーバウンドの送球でアウトにすると大きく取り上げられますが、本当にアウトを取りやすいのは城所が投げたようなワンバウンドの送球なんですよ。ワンバウンドの方が、キャッチャーが捕球しやすく、走者へのタッチするまでの動きがスムーズにできます。また送球が低いため、カットマンが途中に送球を捕る可能性があり、他の走者が次の塁に進みにくいという効果もあるのです。外野手の送球としてはお手本のようなプレー。ヤクルトに流れが傾きかけているところでこのようなプレーを出せるところがソフトバンクの強さですね。

 

もう一つソフトバンクの強さが垣間見られたのが、代打吉村の本塁打。城所の捕殺で流れがどちらのチームに転ぶのか分からなくなっている所で先頭打者の一発。成瀬としては先頭打者に四球だけは出してはいけないと2ボール0ストライクからカウントを取りに行った球を狙い撃ち。流石ですね。

それに対し、何とか吉村の一点に抑え「さー反撃」と代打で出てきた藤井の方はハーフスイングを含む三球三振。

両チームの戦力の差が如実に現れる代打合戦だったと思います。

 

それでも、いつもならこのまま追いつけずに負けるところですが、今日の燕は違いました。8回にスアレスを攻め立てチャンスに雄平、中村がタイムリーを放ち、再逆転をして勝ちをもぎ取りました。中村の打撃の劣化具合には目を当てられませんが、それでも打つときは良い場面で打つんですよね。もうちょっと打撃の方でも活躍してくれるとチーム成績も上がっていくと思うのですが。

 

9回を何とかオンドルセクが抑えられたのも非常に良かった。危なげないという投球ではありませんでしたが、無失点で抑えたことで最近の不安定さから少し開放されるのではないかと思います。

 

ソフトバンク相手によもやの初戦を取りました。連勝でソフトバンクに唯一の交流戦カード負け越しをつけてやりましょう!

 

ではまた。