山田哲人の記録はどこまで偉人達に迫っているのか
こんにちは。
今日も東京は暑いですね。流石に日中は冷房を使わずにはいられなくなってきました。
さて、ヤクルトはシーズン総試合数の約6割に当たる86試合を終えました。御存知の通り、「ヤクルトの至宝」山田が三冠王+2年連続トリプルスリーの獲得に向けて順調に数字を伸ばしていますが、このどこまでも止まらない山田が過去の偉人達の記録のどこまで迫っているのか、今回は確認しておきましょう。
■打率
順位 選手 (所属) 打率 年度 打数 安打 1 バース (阪 神) .389 (1986) 453 176 2 イチロー (オリックス) .387 (2000) 395 153 3 イチロー (オリックス) .385 (1994) 546 210 4 張本 勲 (東 映) .3834 (1970) 459 176 5 大下 弘 (東 急) .3831 (1951) 321 123 6 クロマティ (巨 人) .3781 (1989) 439 166 7 内川 聖一 (横 浜) .3780 (2008) 500 189 8 川上 哲治 (巨 人) .377 (1951) 374 141 9 中根 之 (名 古 屋) .376 (1936秋) 93 35 10 ブルーム (近 鉄) .374 (1962) 401 150 11 谷沢 健一 (中 日) .3694 (1980) 425 157 12 岡村 俊昭 (近畿日本) .3692 (1944) 130 48 13 ローズ (横 浜) .3685 (1999) 521 192 14 落合 博満 (ロ ッ テ) .367 (1985) 460 169 15 広瀬 叔功 (南 海) .3662 (1964) 456 167 16 新井 宏昌 (近 鉄) .3658 (1987) 503 184 17 加藤 英司 (阪 急) .364 (1979) 448 163 18 クロマティ (巨 人) .3630 (1986) 471 171 19 柳田 悠岐 (ソフトバンク) .3625 (2015) 502 182 20 藤村 富美男 (阪 神) .362 (1950) 527 191 21 中島 治康 (巨 人) .36129 (1938秋) 155 56 22 小鶴 誠 (大 映) .36127 (1949) 501 181 23 与那嶺 要 (巨 人) .3605 (1954) 477 172 24 落合 博満 (ロ ッ テ) .3597 (1986) 417 150 25 小笠原 道大 (日本ハム) .3595 (2003) 445 160
歴代最高記録 打率 【シーズン記録】 | NPB.jp 日本野球機構
現在の山田の打率は.353。7月に入り.517と驚異的な打率で成績を伸ばしてきましたが、それでもまだ歴代上位25位までに入りません。ただ山田は毎年夏以降になると成績を大きく伸ばしてきますので、シーズン終了後に名前が入ってくる可能性は十分にあります。それにしても1986年のバースは凄いですね。本塁打も放ちながらイチローを超える打率ですから。
■本塁打
順位 選手 (所属) 本塁打 年度 試合 打数 1 バレンティン (ヤクルト) 60 (2013) 130 439 2 王 貞治 (巨 人) 55 (1964) 140 472 2 ローズ (近 鉄) 55 (2001) 140 550 2 カブレラ (西 武) 55 (2002) 128 447 5 バース (阪 神) 54 (1985) 126 497 6 野村 克也 (南 海) 52 (1963) 150 550 6 落合 博満 (ロ ッ テ) 52 (1985) 130 460 8 小鶴 誠 (松 竹) 51 (1950) 130 516 8 王 貞治 (巨 人) 51 (1973) 130 428 8 ローズ (近 鉄) 51 (2003) 138 508 11 王 貞治 (巨 人) 50 (1977) 130 432 11 落合 博満 (ロ ッ テ) 50 (1986) 123 417 11 松井 秀喜 (巨 人) 50 (2002) 140 500 11 カブレラ (西 武) 50 (2003) 124 457 15 王 貞治 (巨 人) 49 (1968) 131 442 15 王 貞治 (巨 人) 49 (1974) 130 385 15 王 貞治 (巨 人) 49 (1976) 122 400 15 ブライアント (近 鉄) 49 (1989) 129 494 15 カブレラ (西 武) 49 (2001) 139 514 15 ラミレス (巨 人) 49 (2010) 144 566 21 王 貞治 (巨 人) 48 (1966) 129 396 21 王 貞治 (巨 人) 48 (1972) 130 456 21 掛布 雅之 (阪 神) 48 (1979) 122 468 21 マニエル (近 鉄) 48 (1980) 118 459 21 中村 剛也 (西 武) 48 (2009) 128 501 21 中村 剛也 (西 武) 48 (2011) 144 525 27 王 貞治 (巨 人) 47 (1967) 133 426 27 王 貞治 (巨 人) 47 (1970) 129 425 27 バース (阪 神) 47 (1986) 126 453 27 タイロン・ウッズ (中 日) 47 (2006) 144 523 27 ブラゼル (阪 神) 47 (2010) 143 564 32 藤村 富美男 (阪 神) 46 (1949) 137 563 32 西沢 道夫 (中 日) 46 (1950) 137 562 32 中村 紀洋 (近 鉄) 46 (2001) 140 525 32 ローズ (近 鉄) 46 (2002) 138 534 32 松中 信彦 (ソフトバンク) 46 (2005) 132 483 32 村田 修一 (横 浜) 46 (2008) 132 489 32 中村 剛也 (西 武) 46 (2008) 143 524 39 田淵 幸一 (阪 神) 45 (1974) 129 407 39 ソレイタ (日本ハム) 45 (1980) 125 447 39 ローズ (巨 人) 45 (2004) 134 523 39 タイロン・ウッズ (横 浜) 45 (2004) 130 476 39 ラミレス (巨 人) 45 (2008) 144 548
山田の現在本塁打数は29本。143試合計算をすると48.2本となります。このペースを維持すると、21位前後に入ってきます。周りを見ると典型的な本塁打打者ばかり。出来れば日本人として2002年松井以來の50本塁打を達成して欲しいものです。
■打点
順位 選手 (所属) 打点 年度 試合 1 小鶴 誠 (松 竹) 161 (1950) 130 2 ローズ (横 浜) 153 (1999) 134 3 今岡 誠 (阪 神) 147 (2005) 146 4 藤村 富美男 (阪 神) 146 (1950) 140 4 落合 博満 (ロ ッ テ) 146 (1985) 130 6 タイロン・ウッズ (中 日) 144 (2006) 144 7 藤村 富美男 (阪 神) 142 (1949) 137 8 ブランコ (DeNA) 136 (2013) 134 9 西沢 道夫 (中 日) 135 (1950) 137 9 野村 克也 (南 海) 135 (1963) 150 11 青田 昇 (巨 人) 134 (1950) 137 11 バース (阪 神) 134 (1985) 126 13 中村 紀洋 (近 鉄) 132 (2001) 140 14 ローズ (近 鉄) 131 (2001) 140 14 バレンティン (ヤクルト) 131 (2013) 130 16 ブーマー (阪 急) 130 (1984) 128 17 川上 哲治 (巨 人) 129 (1949) 134 17 大杉 勝男 (東 映) 129 (1970) 130 17 マニエル (近 鉄) 129 (1980) 118 17 ラミレス (巨 人) 129 (2010) 144 21 岩本 義行 (松 竹) 127 (1950) 130 21 ペタジーニ (ヤクルト) 127 (2001) 138 23 別当 薫 (阪 神) 126 (1949) 137 24 長嶋 茂雄 (巨 人) 125 (1968) 131 24 門田 博光 (南 海) 125 (1988) 130 24 金本 知憲 (阪 神) 125 (2005) 146 24 ラミレス (巨 人) 125 (2008) 144
現在の打点数は73で、シーズン121打点ペース。シーズン当初の3番から4番に打順が移り、走者を置いての打席が増えてきました。彼の前には坂口、川端とヒット名人が揃っていますから、順調に行けば、ランクインしそうです。希望を言えば球団記録となる、バレンティンの131を超えて欲しいですね。
■盗塁
順位 選手 (所属) 盗塁 年度 試合 1 福本 豊 (阪 急) 106 (1972) 122 2 福本 豊 (阪 急) 95 (1973) 123 3 福本 豊 (阪 急) 94 (1974) 129 4 河野 旭輝 (阪 急) 85 (1956) 144 5 木塚 忠助 (南 海) 78 (1950) 116 6 松本 匡史 (巨 人) 76 (1983) 125 7 福本 豊 (阪 急) 75 (1970) 127 8 金山 次郎 (松 竹) 74 (1950) 137 9 高橋 慶彦 (広 島) 73 (1985) 130 10 広瀬 叔功 (南 海) 72 (1964) 141 11 鈴木 武 (近 鉄) 71 (1954) 132 12 柴田 勲 (巨 人) 70 (1967) 126 12 福本 豊 (阪 急) 70 (1978) 130 12 高橋 慶彦 (広 島) 70 (1983) 124 15 福本 豊 (阪 急) 67 (1971) 117 16 河西 俊雄 (南 海) 66 (1948) 138 17 赤星 憲広 (阪 神) 64 (2004) 138 18 金山 次郎 (松 竹) 63 (1952) 117 18 福本 豊 (阪 急) 63 (1975) 130 20 福本 豊 (阪 急) 62 (1976) 129 20 松井 稼頭央 (西 武) 62 (1997) 135 22 宮崎 剛 (大 洋) 61 (1950) 139 22 レインズ (阪 急) 61 (1953) 120 22 島野 育夫 (南 海) 61 (1973) 130 22 福本 豊 (阪 急) 61 (1977) 130 22 簑田 浩二 (阪 急) 61 (1978) 125 22 松本 匡史 (巨 人) 61 (1982) 113 22 赤星 憲広 (阪 神) 61 (2003) 140 29 福本 豊 (阪 急) 60 (1979) 128 29 大石 大二郎 (近 鉄) 60 (1983) 130 29 赤星 憲広 (阪 神) 60 (2005) 145 29 本多 雄一 (ソフトバンク) 60 (2011) 144
現盗塁数は19個。シーズン31.5個ペース。打点とは逆にランナーを置いての打席が増えた分、盗塁企図数が大きく減っていますし、脚に故障があるようなので、盗塁数でランクインするのはほぼ無理そうです。上位にいるメンバーを見ると単打&盗塁型の選手が殆どで、長打も打てる山田は将来的にも厳しいでしょうね。ここには比屋根や上田が入ってきて欲しいのが本音です。
こうやって見ると個別の数字には上には上がいますね。ただ三冠王+盗塁王、2年連続トリプルスリー、40+40などパワー&スピードが求められる記録を狙えるのが山田の魅力。将来的には個別の記録でも全トップ(盗塁を除く)を狙って欲しいなぁ。
シーズン終了後にどこまで数字を伸ばしてしているか今から楽しみです。
ではまた。