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親子で応援している東京ヤクルトスワローズの試合内容、編成等について自由気儘に書いています。

東京ヤクルト 敵を知り己を知れば百戦危うからず (DeNA 野手編)

こんにちは。

ヤクルトがオープン戦5戦全敗でちょっと嫌な雰囲気ですよね。勝利にこだわった采配をしている訳ではないので、勝敗は関係ないのですが、それでも負けが続くと「シーズンに入っても勝てないのではないか」と心配になるものです。特に打線が完全に湿っていて、5試合でわずか5得点。バレンティンの打率は1割にも見たないと散々な状態です。シーズンインまで残り3週間、徐々に調子を上げていって欲しいですね。

 

さて、「敵を知り己を知れば百戦危うからず シリーズ」の最終話はDeNA野手編です。昨シーズンのDeNA打線ですが、打率.249はリーグ3位、得点508はリーグ2位と他チームに負けない力を持っています。その反面、四球数が361個と極端に少なかったり(リーグ6位。最多は阪神の464個)、三振数が1047個と多かったり(リーグ5位。最少はヤクルトの909個)と細かな粗も見え隠れしています。

また主力がセンターラインから外れたポジションに偏重し、ちぐはぐさは否めません。どうやってバランスを取っていくかがラミレス監督に課された命題でしょう。

 

それではいつも通り、守備位置ごとに戦力を見ていきましょう。

DeNA投手編はこちら

■捕手

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チームの最も大きな穴と言っても過言ではない捕手。昨シーズンの先発試合数は、嶺井61試合、黒羽根42試合、高城40試合と全く固定することが出来ませんでした。投手陣のレベルもありますが、捕手陣のレベルの低さもリーグ最低のチーム崩御率に沈んでいる大きな原因の一つと言えます。

打撃力でいえば5本塁打を放った嶺井ですが、失策数は最多の6つ。守備力でいえば黒羽根ですが、打率は.178と帯に短し襷に長しとはよくいったものです。中畑前監督も相当頭を悩ませたことでしょう。ラミレス監督がどこまでレギュラー捕手育成に我慢できるかが大きくチーム成績に影響しそうです。

また、レギュラー捕手だけではなく、試合終盤の緊迫した場面で出場させることの出来る経験豊富なベテラン捕手もいません。久保(康)をFAで阪神から獲得した時に人的補償となる選手のプロテクトに鶴岡を入れていなかったことが大きく響いています。フロントのチーム戦略の拙さも長期低迷に影響していると言えるでしょう。

 

内野手

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リーグ3位の本塁打25本を放ったロペスのファーストは決まり。サードも新外国人選手ロマックでほぼ決まりでしょう。3月2日の対ヤクルトのオープン戦では徳山から本塁打を打っています。(出場はライト)動画を見る限り広角に打つことの出来そうな選手で、それなりの率を残すのではないかと思います。

問題は内野の要のショートとセカンド。せめて石川が数年前の成績をコンスタントに残し、セカンドのレギュラーをガッチリと掴んでいてくれればよかったのですが、怪我もあり成績が安定しません。昨シーズン、セカンドで先発した選手はなんと7人。石川がせめて100試合スタメンを張り、.270以上の打率を残してくれればだいぶ落ち着きます。

ショートもスタメン出場した選手が5人と多くの選手が試されたものの、誰も定着しませんでした。最も守備の比重が高いポジションの上、他のポジションに打てる選手が揃っていることから、守備が売りの倉本が一番手。.208に終わった打率をせめて.230程度まで上げることが出来れば、ぐっとレギュラーが近づきます。オープン戦では新人の柴田も起用されており、既にヒットを放っています。全日本のレギュラー遊撃手だった実力を見せることが出来れば、いきなりスタメンで使われる可能性も十分にあります。

 

■外野手

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3冠王も狙うことの出来る筒香のレフトは鉄板。身体は大きいですが、非常に柔らかいバッティングをしており、セ・リーグで最も三冠王に近い打者だと思っています。

捕手・ショート&セカンドに続く穴だったセンターは梶谷がコンバートされることが決まっており、ようやく一つ欠点が消えました。走攻守ともレベルは高く、トリプルスリーを狙うことの出来る能力は備えています。たまに見せるポカをいかに減らすことが出来るか=精神的なムラを無くすことが出来るか、が大きく成績に影響するでしょう。

残り一枠となるライトは混戦です。筒香、梶谷を除く全ての外野手がこのポジションを狙いますし、場合によってはロマックもこの争いに参戦することになるでしょう。最右翼は荒波。ゴールデングラブ賞を2度受賞するなど、守備力は非常に高く、打撃も2割台後半を残せる力は持っています。個人的にはソフトバンクから獲得した白根がこの争いに絡んでくることを期待しています。

 

■まとめ

キャッチャー、ショート、セカンドとチームの要となるポジションにレギュラーをしっかりと掴んでいる選手がいないため、不安定な選手構成であるのは否めない。ただ筒香、梶谷を中心とする打者には力があり、攻撃力では他チームを上回る戦力がある。

穴となっているポジションに若手が台頭してくると、面白いチームになりそう。今年の優勝は難しいものの、主力選手の年齢層が若いということもあり、2~3年後に優勝争いに絡んでいてもなんら不思議でない。

投手陣は三浦、久保(康)が現役でいるうちに、主力となる投手が育ってこないと厳しくなる。特に山口、三嶋、井納あたりには一本立ちし、常に二桁勝利を上げられるような活躍が求められる。

 

ヤクルトとしては連覇を目指す上で、DeNAをカモにし続けなければならない。走塁で相手の守備を崩し、投手が動揺した所を一気に叩き込めたい。

 

以上、「敵を知り己を知れば百戦危うからずシリーズ」でした。

ではまた。