東京ヤクルトを応援するブログ+α

親子で応援している東京ヤクルトスワローズの試合内容、編成等について自由気儘に書いています。

東京ヤクルト 敵を知り己を知れば百戦危うからず(巨人 投手編)

こんにちは。

 

まだまだ寒い日が続いていますが、日の入りは徐々に遅くなってきていて、ちょっと前までは17時には真っ暗になっていた東京も、昨日の日の入りは17:15。日が長くなるとともに開幕が近づいてきているのが感じられます。

 

さて今回からは「敵を知り己を知れば百戦危うからず」ということで、セ・リーグの強豪チームの戦力を見ていこうと思います。

まず最初の球団は昨年ヤクルトに4連覇を阻まれれ雪辱を期すジャイアンツです。

 

計12年間監督を務めた原監督から現役続行希望であった高橋監督にバトンが渡り、大きな過渡期を迎えている巨人。一時は他球団から出たFA選手を総取りするような勢いで補強を進めていましたが、今年FAで獲得したのは出戻りとなる西武・脇谷のみと非常に地味で、補強戦略の転換が見受けられます。

 

まずこちらが今オフに引退・退団・入団した選手のリスト。

f:id:paradoxs:20160208224821p:plain

高橋、井端、金城と球界を代表していたプレーヤー、全く活躍できなかった外国人選手など計14人が外れ、替わりに19人の選手が入団しました。今季から巨人は3軍制を始めるので、入団した選手のほうが多くなっています。

 

 

そして、こちらが今シーズンの投手リスト。

f:id:paradoxs:20160208230048p:plain

パッと見て選手構成がやや右腕に偏っているのが読み取れます。特にチームの中心となる25~29歳の左腕が非常に少ないのが気になりますね。ヤクルトを自由契約になった金伏を獲得したのはその穴を埋めるためもあったと思われます。

昨シーズンのチーム防御率2.78はセ・リーグでトップの数字でしたが、チームを支えてきた杉内、内海の両左腕が不振、若手の突き上げもそれほど見られず、新外国人のマイコラス、ポレダ、新人・高木の活躍がなければかなり厳しい先発陣だったのではないでしょうか。

反面、リリーフに転向した沢村を中心に、マチソン、山口、戸村の救援陣はチームに常に安定感を与え、ヤクルトが全く打てず天敵とも呼べる陣容でした。

 

次に下表が今季の予想される投手のポジション。

f:id:paradoxs:20160209143426p:plain

マイコラス、菅野、高木、ポレダの四人は怪我さえなければ先発ローテーション入りでしょう。それに続くのが、ベテランの内海、昨年19歳ながら3勝を上げた田口、それにドラフト1位の桜井が争う展開。杉内は昨年受けた手術の影響で前半戦は絶望です。また大竹もキャンプで即脱落、便利屋・西村も怪我上がりと、盤石とは決して言えない状況です。そのためか、マシソンが先発の練習をしているというニュースもあるように、首脳陣も危機感を抱いているのは間違いありません。

 

中継ぎ陣は今年も厚い選手層を誇ります。ただマシソン、山口に四連覇中のような安定感は見られなくなっています。山口の控えには高木、戸根とバックアッパーがいますが、マシソンが先発に移ったり、調子がイマイチとなるとパワー系ピッチャーは他にいないため、穴となるかもしれません。それでも他球団と比較すれば、豊富な人材が揃っており、ヤクルトにとっては今年も鬼門となることでしょう。

 

昨年から抑えに回った澤村ですが、初年度としては十分な成績を残したと思います。細かいコントロールはありませんが、常時150K/hを超えるストレートには威力があり、リーグ内でも指折りのストッパーと言えるでしょう。ただ、ランナーを出した後の落ち着きの無さはまだ解消しているとは言えず、ヤクルトとしては塁に出たランナーが脚でかき回すという展開に持って行きたい所です。

 

投手力をトータルで見れば、セ・リーグで頭一つ抜き出ているのは間違いありません。

ヤクルトとしては、対戦が多くなると予想されるマイコラスとポレダをいかに打ち崩すかが、星の明暗を分けるでしょう。

 

次回は巨人の野手編です。

ではまた。