東京ヤクルト連覇への道 2016年攻撃陣の見どころは5つ (前編)
こんにちは。
年末年始休暇が終わって直ぐの3連休。子持ちの家庭にとっては嬉しいのか悲しいのか、と思いながら子供の横でPCを叩くパラドックスです。
さて、今回からは2016年の打撃陣に目を向けたエントリーを投稿していきます。
まず下表が野手登録されている計33選手のリストです。
昨シーズンのメンバーから、ミレッジ、デニング、ユウイチ、川崎が抜け、代わりに坂口、鵜久森を他球団から、廣岡、渡邉、山崎の3人をドラフトで獲得しました。坂口と鵜久森はウィークポイントの補強、廣岡・渡邉は次世代のレギュラー内野手を育成するため、山崎は俊足堅守型外野手の若返りを狙ったものでしょう。戦力不足が顕著であった外野手を重点的に補強したのは評価できます。
ではパラドックス特選「2016年攻撃陣の見どころ5つ」を発表します。
1. バレンティンが復調しシーズンを通して働けるか?
2. センターのレギュラーをつかむ選手は誰か?
3. 代打の神が現れるか?
4. 二番手捕手をいかに育てていくか?
5. 選手生命の危機に立たされている選手の巻き返しはあるか?
「えっ、山田が二年連続でトリプルスリーを達成できるかではないの?」という声が聞こえてきそうですが、私の考えは違います。もちろん彼がトリプルスリーを再度獲得できるかに興味ありますし、そうなってくれることを願っています。
しかし、優勝するために山田がトリプルスリーを達成するかしないかはそれほど重要ではありません。2割8分、25本塁打、28盗塁でも十分で、大勢に影響はないと思っています。よほどボロボロになるようなスランプに陥らなければいいだけで、彼の場合脚があるので、一発だけに頼っている打者よりも総合力でのスランプには陥りにくいと思っています。
それよりも重要なのは、バレンティンが復調するかです。もし彼が新外国人選手で、まだ打つか打たないか全く分からない選手なら、たとえ活躍しなくてもチームへの影響は限定的ですが、シーズン本塁打数の記録をもつバレンティンは良くも悪くも影響力は絶大です。昨年は「バレンティンはいない。戻ってきたらラッキー」を前提にチーム作りをして成功しましたが、今シーズンはそうも行きません。
こちらがバレンティンの年度別成績。
年度 | 球団 | 試合数 | 打席数 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打数 | 打点 | 盗塁 | 盗塁死 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 敬遠 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
2011 |
ヤクルト | 140 | 555 | 486 | 63 | 111 | 22 | 1 | 31 | 228 | 76 | 3 | 1 | 0 | 6 | 61 | 6 | 2 | 131 | 15 | 0.228 | 0.314 | 0.469 | 0.783 |
2012 | 106 | 422 | 353 | 58 | 96 | 13 | 0 | 31 | 202 | 81 | 1 | 0 | 0 | 2 | 64 | 4 | 3 | 92 | 14 | 0.272 | 0.386 | 0.572 | 0.958 | |
2013 | 130 | 547 | 439 | 94 | 145 | 17 | 0 | 60 | 342 | 131 | 0 | 0 | 0 | 4 | 103 | 9 | 1 | 105 | 14 | 0.330 | 0.455 | 0.779 | 1.234 | |
2014 | 112 | 446 | 366 | 61 | 110 | 12 | 0 | 31 | 215 | 69 | 2 | 0 | 0 | 3 | 75 | 5 | 2 | 95 | 10 | 0.301 | 0.419 | 0.587 | 1.007 | |
2015 | 15 | 52 | 43 | 4 | 8 | 2 | 0 | 1 | 13 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | 0 | 14 | 1 | 0.186 | 0.327 | 0.302 | 0.629 | |
NPB:5年 |
503 | 2022 | 1687 | 280 | 470 | 66 | 1 | 154 | 1000 | 363 | 6 | 1 | 0 | 15 | 312 | 24 | 8 | 437 | 54 | 0.279 | 0.391 | 0.593 | 0.984 |
2011年から2013年まで3年連続で本塁打王に輝いているボールを飛ばす能力は今年も健在でしょう。私が最も注視しているのは四球数。60本塁打打った年は103の四球を選んでいます。これは他年度(昨年を除く)の約5割増しの数字。彼は調子が悪くなると、ボール球も強引に打ちに行く癖がありますが、いかにそれを自制できるかが鍵になると思っています。
彼の後ろに強打者を置き「俺が、俺が」という気持ちを抑えさせて打席に立ったほうが良いのか、7番辺りに置き気楽に打たせたほうが上手くいくのか、打順によっても気分(気分=成績が彼の特徴)が変わるでしょうから、監督の腕の見せ所です。
記憶に残る外国人選手シリーズでも述べましたが、今シーズンはバレンティンにとって記録だけの選手になるのか、記憶にも残る選手になるかの試金石。
最低でも2割5分、30本塁打は打ってチームを優勝に導いて欲しいですね。
アーチを描け、バレンティン!
ではまた。