東京ヤクルト連覇への道 2016年投手陣の見どころは3つ(中編)
こんにちは。
前回のエントリーに続き、2016年投手陣のみどころ2つ目についてです。
まずは前回も使った主力投手の予想ポジション表を再掲。
今シーズンの見どころの2つ目は「ROBに代わる救援陣が整備できるか」です。
勝利の方程式を担っていたROBのうち、R(ロマン)とB(バーネット)が抜け、大幅な再編が余儀なくされています。まず抑えですが、これは昨年末にも述べましたように、私はオンドルセクが適任だと思っています。下表が昨年度のセーブ王を獲得したバーネットとオンドルセクの成績です。
選手名 | 防御率 | 試合数 | 完投 | 無点勝 | 無四球 | 勝利 | 敗戦 | ホールド | HP | セーブ | 勝率 | 投球回数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 与四球 | 与死球 | 暴投 | ボーク | 失点 | 自責点 | 奪三振/回 | 与四球/回 |
バーネット | 1.29 | 59 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 6 | 9 | 41 | 0.750 | 62 2/3 | 37 | 1 | 56 | 19 | 3 | 1 | 0 | 10 | 9 | 0.89 | 0.30 |
オンドルセク | 2.05 | 72 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 33 | 38 | 0 | 0.714 | 70 1/3 | 52 | 2 | 62 | 22 | 1 | 0 | 1 | 17 | 16 | 0.88 | 0.31 |
神がかった投球でシーズン終盤まで防御率ゼロであったバーネットには及びませんが、それでもオンドルセクの防御率はわずか2.05。特に注目していただきたいのは、奪三振/投球回数と与四球/投球回数の数値です。まるで二人で合わせたかのような数値を残しており、オンドルセクが抑えとして活躍できる素地は十分にあるといえるでしょう。もちろん、押さえとセットアッパーでは精神的な負担が違うというのはあると思いますが、こればかりはシーズンが始まってからの特性判断ですね。
セットアッパーは最多登板試合数の球団記録を破った秋吉で決まり。奪三振/投球回数ではオンドルセクを上回る1.06をマークしました。オンドルセクと比較するとやや与四球が多い点と連投がききやすいという点でセットアッパーの方が適正だと思います。実力的には、本当に拮抗しています。もしオンドルセクが抑えとして躓いた場合には、代わりとなり得る一番手です。
これに中澤、久古のサウスポーズまでは使い方が決まりでしょう。特に久古は日本シリーズで素晴らしい働きをしたので、もう一皮むけてくれることを期待できます。
問題はここから。ロマンが抜けたため、ロングリリーフができる馬車馬のような選手が必要となってきます。その一番手はペレス。あまりスピードはなさそうですが、怪我をしにくそうなフォームをしており、連投&イニング跨ぎが期待できます。同じ左腕では昨年不振のまま終わった八木もこのポジションを狙うのがオススメ。
右腕に目を向けると、やはり新外国人選手であるルーキでしょうか。ただ投球フォームを見る限りでは、1イニング限定のパワーピッチャーという感じがするので、もし使えるようであれば、巨人のマシソンのような起用が向いていると思います。
ルーキに続く候補がいないのが心寂しいですね。もちろん松岡がいますが、年齢的に上積みが期待しにくいので、去年までのように負け試合での2イニングという起用が適しています。古野、上表には入っていませんが徳山あたりは先発ローテから外れた場合、このポジションを争うことになるでしょう。
最後に起用法が決まっていないのが、先発編でも触れた石山。彼の活躍場所は、ぶっちゃけ新外国人投手次第です。デイビーズが悪ければ、先発へ。ペレス、ルーキが悪ければ救援へと、キャンプ&オープン戦を見て判断されることでしょう。繰り返しになりますが、能力はどちらでも十分発揮できるものを彼は持っていますので、与えられたポジションで活躍して欲しいものです。
次回は見どころの3つめに迫ります。
ではまた。