東京ヤクルト 高橋由伸がCS最後の打者というのは特別なことだったと思う
今期で現役を引退し、来期からジャイアンツの監督に就任する高橋由伸の引退セレモニーが行われました。
私にとって高橋は巨人を最も象徴する選手でしたので、彼をSCで三振に切って日本シリーズ行きを決めたのは、他の選手からアウトを獲るよりも何倍も嬉しいものでした。でもまさかそれが最後の打席になるとは本人も、選手も、ファンも誰ひとりとして思わなかったことでしょう。
生涯成績では松井が上回っていますが、センスという意味では遥かに高橋が上だったと思います。彼の巨人入団前に観た映像では「打率は残すだろうけども長打はそれほど打てないのではないか」と思った記憶がありますが、その曇った眼鏡を軽く突き抜け、ホームランも打率も残せる打者へと成長していきました。
唯一悔やまれるのは怪我が多かったことでしょう。怪我さえなければ十分に三冠王やトリプルスリーを狙える選手だったと思います。
彼がヤクルトに入りそうだったとの噂はまことしやかに言われていますが、本当の所は分かりません。しかしもし仮に1997年にヤクルトに入団していたら、ライト・高橋、センター・青木、レフト・ラミレスという夢の様な外野陣を2000年代に形成することが出来ことを思うと本当に残念でした。(まぁ、高橋とラミの組み合わせは巨人で実現しましたけど)
最後の打席がヤクルト戦というのも何かの縁だったのかもしれません。
来年からは敵将となりますが、彼をその座から引き下ろせるほどヤクルトが勝ち越すのが私の望み。その首を洗って待っておいて下さい!