東京ヤクルトを応援するブログ+α

親子で応援している東京ヤクルトスワローズの試合内容、編成等について自由気儘に書いています。

東京ヤクルト 野手陣のデータ 犠打飛数編

前回の野手陣データ出塁率編に続き、今回は犠打飛数編です。

 

□犠打数

 

まずこちらがチーム名の犠打数です。

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ヤクルトの犠打数はセ・リーグで最も少ない104でした。真中監督がシーズン当初から試合前半では1点ではなく、ビッグイニングを狙っていくと公言し、極力バントを使わない攻撃を続けました。

2番川端、3番山田の打順が定着してからは特にこの作戦が効果的に機能し、リーグ最高の得点数につながったと思います。

 

セ・リーグでは断トツに少ない犠打数ですが、リーグ別で犠打数と比較すると、セ・リーグの方が圧倒的に多いというのが分かります。これは投手も打席に立つセ・リーグでは投手がバントでランナーを進めるケースが多いという理由があるからです。

ヤクルトでも石川が7つ、小川が6つバントを決めていて、投手だけで29個の犠打を記録しています。

こちらはヤクルトの打者別犠打数。

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 来シーズンも基本的なスタンスは変わらないと思いますが、シーズン終盤やポストシーズンでどうしても1点が欲しい場面を想定し、ある程度バント職人的な選手を育てておいた方が良いというのが私の考えです。

以前に書きましたが、その一番手は浩康。既に歴代6位の犠打を決めています。彼には代打でのタイムリーを期待するより、確実にバントを決める職人として使った方が良いのではないでしょうか。タイムリーが期待できないというのもありますが・・・

そして2番手は比屋根と荒木です。多くの右投げ左打ち打者は送りバントが苦手な事が多い上(セーフティーバントは別)、一塁側にボールを転がすバントは右打者の方がしやすいというのもあります。それに打者タイプも考慮すると二人の名前が残ります。レギュラーが確約されていない現状、途中出場でも活躍できる武器を一つでも多く身につけておくのは長い選手生活を送るために大切ではないでしょうか。

 

犠飛

まずはチーム別犠飛数。

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犠打とは逆にヤクルトはセ・リーグで最も数が多いチームでした。パ・リーグソフトバンク。そもそもチーム打率が高く、3塁に走者を置いている機会が他チームより多いので、結果的に犠飛数が多くなっているのでしょう。

つづいて選手別成績。

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打点王の畠山が非常に良い仕事をしていたのが伺えます。先に述べたように3塁に走者を置いて打席を迎えられる回数にある程度相関する数値なので、川端・山田が前にいる畠山は恵まれた状況ではありましたが、それでもリーグトップの数値を上げるのは簡単なことではありません。ちなみにパ・リーグのトップは同じく8つのソフトバンク松田でした。

プロ野球を見ていると「なんで、このチャンスで外野フライも打てないんだ!」と愚痴りますが、素人が狙って打とうとするととても難しい。一般的にはフライになりやすい高めの球を狙って打ちますが、少しでもバットがボールの下に入り過ぎると内野へのポップフライになるし、逆に高めの球を狙っているのを逆手に取られ、高めの釣り球に空振りすることがよくあります。

 

まさに言うは易く行うは難しのプロの技。

 

次回は盗塁数にスポットを当てたエントリーを公開します。