東京ヤクルトを応援するブログ+α

親子で応援している東京ヤクルトスワローズの試合内容、編成等について自由気儘に書いています。

東京ヤクルト チーム編成の現状と課題 捕手編

 今回は投手編に続き、チーム編成の現状と課題「捕手編」について書きます。

まずこちらが2015年の捕手陣の一軍成績表です。

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バーネットと並び影のMVPと言われる(まだ山田が獲るとは決まっていないですが、ほぼ決まりでしょう)中村が136試合に出場しました。セリーグの各チームが正捕手不在の中、ほぼフル試合でマスクをかぶった中村の存在は際立っています。他チームの捕手とのデータを比較してもいかに中村が安定した守備力を有していたが分かります。

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守備率、盗塁阻止率では広島の會澤に負けていますが、出場試合数わずか93試合で捕逸数8と多く、それに対し中村はわずか3。捕逸が少なければ少ないほど投手は安心して低めの変化球を投げられ、大胆な投球をすることが出来ます。ヤクルトの投手陣が昨年よりもかなり好成績を残すことの出来た原因はこのようなところにも隠れていると思います。

 

リードに関しては、正直なところ素人にはよく分かりません。もちろんゲームを見ていれば「そこは内角でしょ」「そこは外角に落とすところでしょ」と勝手なことを言いますが、正捕手は1打席1打席、1試合1試合ごとのリードももちろん大切にしていますが、最も重要なのは年間を通じての配球です。シーズン序盤に打たれていても、シーズン終盤の緊迫した場面で抑えられるよう伏線を張っているようであれば良いリードとなりますし、もちろん投手の力量、相手投手と自チームの打線の力関係などによっても大きく配球は変わります。

ですので、結果論ではありますが、優勝したらリードは合格」だと私は思っています。

 

唯一中村に難癖をつけるとすれば打撃力でしょうか。

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上記は中村の年度ごとの成績ですが、昨年の3割近くまで迫った打率は大きく下がり、0.231でした。相川が抜けた今年、自分の打撃よりも守備に主眼を置いていたと思われますので、目を瞑らなければならない点はあると思います。ただ潜在能力はありますので(なければ捕手で2割9分も打てない)、来年以降に期待したい所です。

往年の名捕手古田は2年目に0.340の打率を残し首位打者のタイトルを獲得していますが、彼は大学~社会人を通過してヤクルトに入団したので、入団時の年齢は25歳。今の中村と同じです。まだまだ中村にも伸びしろがありそうですね。

 

このように正捕手は安泰ですが、気になるのはバックアップ要因。ヤ戦病院と揶揄されるヤクルト。いつ何時、中村の身に怪我が舞い降りるか分かりません。

今年の使われ方を見ると、2番手は西田、その次に藤井でしょうか。西田は高卒5年目の23歳、藤井は大学-独立リーグ経由で入団し2年目の27歳。西田は数試合スタメンでマスクをかぶりました。共にファームでは2割5分前後の打率を残しており、打撃力はまずまずなのではないでしょうか。守備力に関しては、実際に見ていないので分かりません・・・

 

経験という意味ではプロ12年目の田中(2013年にロッテから移籍)が控えています。ロッテでも正捕手の座を獲得したことはなく、常に2番手として影の役割をになってきました。それでも10年以上プロの世界に残っているということは、控え捕手としての能力があるのではないかと思います。正捕手とは違った心遣いであったり、年下の正捕手との付き合い方など、表には出てこない技能が潜んでいるのではないかと。来年も最年長捕手として若手捕手陣を支えて欲しいものです。

 

中村、ゴールデングラブ賞受賞おめでとう!ヤクルト新黄金時代の要は君しかいない。