東京ヤクルト 2015ドラフトのおさらい
10月22日に行われたドラフト会議でヤクルトが入団交渉権を獲得した選手をおさらいしておきましょう。
出典：スポーツナビ
事前に真中監督が公言していた通り、明治大の高山外野手を一位指名しましたが、残念ながら阪神との抽選に敗れ、代わりに東洋大の原樹理投手を指名することになりました。
投手3人、内野手２人、外野手1人の計6名の指名のみで、育成での指名はありませんでした。
1位 原 樹理（投手）
ドラ一となった原樹理投手ですが、8月に行われた巨人三軍との練習試合で、8回まで無安打無四球と完璧な内容に抑えたことで評価を一気に高めました。
その時の映像は↓
フォームを見ると癖がない安定した投球をしています。四球で自滅することは少なそうです。その反面ストレートのスピードは140Km/h前後とそれほど速くなく、この試合でも空振りはあまり取ることが出来ていません。変化球はスライダー系を130キロ台と110キロ台の2つを投げ分けているようです。入団後からだを作り、直球のスピードが145km/hくらいまで上がってくれば、期待できそうです。似たタイプは巨人の菅野でしょうか。
2位 廣岡 大志（内野手）
ドラフト2位では高校生内野手を指名しました。
畠山・川端・山田と生え抜きの高校生野手が活躍した今シーズンですが、次～次次世代の主力になってくれることを期待したい人材です。特に遊撃手は大引と今浪が主に務めましたが、二人共既に30歳を超えており3年後まで安泰とはいえません。二人を追い抜くべき西浦と谷内が一軍に定着しきれていないので、山田のように2~3年で力をつけることが出来れば若いうちにレギュラーを獲得する可能性も十分にあるのではないでしょうか。
3位 高橋 奎二（投手）
高校生左腕。
映像を見ると、全体的にカクカクしたぎこちない動きがあり、滑らかなフォームとは言えません。腕がやや遅れ気味に出てくるので、左バッターのインコースは打ちにくそうです。また外角に投げるスライダーは曲がりが大きく決まれば空振りが取れそうです。
まだ身体が出来上がっていないので、数年はファームで鍛えてからデビューという流れでしょうか。腕が遅れて出てくる分肩を故障するリスクがあるので、一にも二にも体づくりが重要だと思います。
4位 日隈 ジュリアス（投手）
3位に続き4位も高校生左腕を指名しました。
ややインサイドステップし、腕が外側から回って出てきます。久古に似た投げ方です。
この手の投げ方は先発というより、中継ぎのワンポイントで活躍するケースが多いですね。彼もまだ身体が出来上がっていず、フォームも固まっていません。数年はファームで体力向上とフォームがために勤しむことになるでしょう。
5位 山崎 晃大郎（外野手）
俊足巧打が期待される大卒外野手。
身長173cmと三輪（168cm）、今浪（172cm）に次ぐ小さな選手です。体重もまだ68Kgと小柄ですので、長打を期待できる打者ではありません。守備がどのくらい良いのか分かりませんが、巨人の松本やロッテの岡田なみの守備範囲があるなら、試合後半での守備固めによる初出場が王道でしょう。上田、比屋根、三輪と俊足巧打型の外野手は多くいますが、まだ誰も確固たる地位を築いていないので、レギュラー獲得レースに早く割って入って欲しいものです。
6位 渡邉 大樹（内野手）
将来の大砲か！？
182cm84Kgと恵まれた体型で、将来大砲に成ることを期待される高校生打者です。
映像を見る限りではまだフォームが固まっていませんが、あまり脚を上げず、ステップが大きくなり過ぎない点はいいですね。その反面、ほんの少しですが首がホーム側に倒れているのが気になります。これからプロの指導者のもとでみっちり鍛えて欲しいものです。
ドラフトが成功か失敗か、こればかりは数年経ってみないと分かりません。昨年のドラフトで獲得した選手は誰ひとりとして活躍しなかったので、大失敗ドラフトとファンの中では言われていますが、ひょっとすると2~3年目に大化けする選手が出てくるかもしれません。山田だって、外れ外れ一位で獲得した選手ですからね。
入団が決まればもちろん応援しますので、長くトップで活躍できる選手になれるよう励んで欲しいものです。
頑張れ新人達！
