東京ヤクルト 畠山残留!
国内FA権を手にしていた畠山。一時は「他球団の評価を聞いてみたい」と発言し、他チームへの流出が危惧されていましたが、今回はFA宣言をせず、ヤクルト残留となりました。来年も今年同様の強力打線を期待していたので、彼の残留は大変うれしいニュースです。
ここで畠山の通算成績をおさらいしておきましょう。
今年は御存知の通り、105打点を稼ぎだし打点王のタイトルを獲得しました。川端、山田と出塁率が高く、得点圏に走者を置いた打席が多かったという理由はありますが、それでも100打点を超えたのは立派な成績です。本塁打もキャリアハイを記録しました。
2008年に一度レギュラーの座を掴み121試合に出場。打率.279、本塁打22本、打点58を記録しましたが、翌年以降は成績が安定しなかったり、怪我の影響があったりと、「一応レギュラー、でも盤石ではない」というポジションの選手でした。打順は主に4~6番を担いましたが、チャンスに弱いというイメージが定着していました。
その中で2014年は初めて規定打席数に到達しての3割を達成し、今年は打点王と主力として安定した成績を残せる兆しが見えてきたといえます。打率は昨年を下回りましたが、非得点圏打率が.259なのに対し、得点圏打率は.286とチャンスのほうが打っています。また地味ではありますが、犠飛が8と過去最高で地道にチームの勝利に貢献したと言えるでしょう。
ランナー | 打率 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 死球 | 犠打 |
非得点圏 | 0.259 | 351 | 91 | 17 | 21 | 69 | 36 | 2 | 0 |
得点圏 | 0.286 | 161 | 46 | 9 | 84 | 23 | 26 | 0 | 0 |
他にもいくつかのデータを見てみましょう。
一般的に右打者は右投手よりも左投手を得意とすると言われていますが、今年の畠山は右投手に対して.277、左投手に対して.247と右投手の方を得意としています。
左右投手別成績 | |||||||||
投手 | 打席 | 打率 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 死球 |
右投 | 右打 | 0.277 | 350 | 97 | 18 | 73 | 66 | 49 | 2 |
左投 | 右打 | 0.247 | 162 | 40 | 8 | 32 | 26 | 13 | 0 |
対戦チーム別成績では阪神に対して部がよく、DeNAに対して分が悪くなっています。チーム全体の成績ではDeNAに対してよく打っていますので(.276)、一人蚊帳の外と行った感じでしょうか。投手力が弱いチームで固め打ちができると、もう少し打率が上がりそうです。逆に巨人に対してはそれなりの成績を残しました。対巨人のチーム打率は.225でしたから、奮闘したといえます。HRも4本ありますしね。
対セ・リーグ チーム別成績 | ||||||||
対戦 | 打率 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 死球 |
vs.巨人 | 0.253 | 83 | 21 | 4 | 12 | 19 | 14 | 0 |
vs.DeNA | 0.227 | 88 | 20 | 3 | 21 | 16 | 5 | 1 |
vs.中日 | 0.276 | 87 | 24 | 3 | 21 | 11 | 10 | 0 |
vs.阪神 | 0.295 | 88 | 26 | 5 | 17 | 20 | 13 | 1 |
vs.広島 | 0.245 | 98 | 24 | 2 | 14 | 13 | 10 | 0 |
球場別では、ホームの神宮球場でよく打っています。本塁打数は倍ですし、打率も9分も違いがあります。(ビジターで低すぎるような・・・)この内弁慶ぶりを解消してくれれば、2割8~9分くらいの成績は十分に期待できそうです。
球場 | 打率 | 試合数 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 死球 | 犠打 | 犠飛 | 盗塁 |
ホーム | 0.305 | 64 | 239 | 73 | 17 | 52 | 33 | 33 | 2 | 0 | 3 | 0 |
ビジター | 0.213 | 73 | 273 | 64 | 9 | 53 | 59 | 29 | 0 | 0 | 5 | 0 |
兎にも角にもヤクルトファンにとっては嬉しいニュース。
今年息子が初めて買ったレプリカユニフォームは33番。来年も同じユニフォームで応援できる息子はハッピー。
別のユニフォームを購入せずにすむ私はWでハッピー。
来年も頼むぜ畠山!
では。